薬王堂気まぐれ通信使№812  2020-7-12
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

令和2年7月12日、新型コロナウイルスの影響がありますが久しぶりに植物観察会に参加してみました。
主催は広島大学大学院・理学部が中心になりお世話くださっています。
今日は広島市内の比治山で観察を行いました。
75年前、広島市に原爆が落とされた時には比治山も大きな被害を受け山頂部分と西斜面は何も残らなかったと聞きます。
私も昭和29年ころに比治山に行きましたが草木の少ないはげ山だった記憶があります。
春だったのでしょう、道の両側には幼木の桜(ソメイヨシノ)の花が咲いていたことを思い出します。
駐車場に集合された参加者の方々に久しぶりにお会いしました。


道順に確認された植物を紹介してみましょう!
マテバシイ
タブノキ
エゴノキ
ニセアカシア (ハリエンジュ)
イヌビワ (雄株花嚢) (雌株花嚢)
コナラ
クスノキ
ニワウルシ
カクレミノ
ヤダケ
ナナミノキ
ムクノキ
エノキ
カエデ
シロダモ
アオギリ
ナツフジ
クサイチゴ
オニヤブソテツ
チシャノキ (カキノキダマシ)


中央の上空600メートルで原子爆弾が炸裂した現代の広島市内


クサギ
イタビカズラ
イノコズチ
イノモトソウ
クロチク (マダケの変種?)
ナンキンハゼ
アカメガシワ
ヤブミョウガ
アメリカアサガオ
トウネズミモチ
キリ
ノハカタカラクサ
ミズヒキ


ミズヒキ


トベラ
ハゼノキ
ヌルデ
モミジドコロ
サザンカ () ()
アキニレ (樹肌)
キズタ
クズ
コスミレ (種子) (閉鎖花)
カラシナ
クロチク
ボダイジュ (植栽)
カナメモチ
オニヤブソテツ
トラノオシダ
マツバラン


マツバラン (シダ植物)


ナギイカダ
オカメザサ
ネザサ
カエデドコロ
コジイ
アキニレ
ビワ
ベニシダ
・・・


原爆の被害が少なく古木が残る東側斜面


原爆建物として保存が検討されている被服廠跡(中央茶色の建物) 遠く江田島

最後に私が聞いた比治山と原爆に係るお話を一つ追加しておきます。

①私が小学校3年生当時の担任教師(A)から・・

 広島県師範学校(現広島大学教育学部)の学生だったAは学徒動員作業で金輪島の軍造船所で働いていたところ8月6日の朝、強烈な爆風でドックの建物のガラス窓がすべて吹き飛んでしまったとのこと!
これは大ごとが起きた!と学生寮のあった霞町まで帰り、市内に動員作業に行った友人のことが気がかりで比治山に登ったのはもう暗くなり始めた夕刻だったそうです。
比治山から見る広島市は火の海でこの世の光景とは思えなかった!と話されていました。
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